人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


瞬槍 リエヴル

― 後日・ペンホールズ ―

[撫でる感触の心地よさもさる事ながら、手に擦り寄ってこられるのが嬉しくて。
 結果、ぎゅう、と抱きかかえ──その後の反応>>139に、ひとつ、ふたつと瞬いた。
 その瞬きの仕種が兄とそっくり……とは、知る者もいないわけだが]

 「……喋った……あなた、普通の猫さんじゃないの?」

[元より妖精と縁のある家系、そう言った存在には比較的馴染んでいる。
 ……もふもふふわふわの感触に、余計な事を考える部分がどっかに飛んでいるだけ、という説もあるが、それはそれ]

 「お馬さんって……もしかして、ラクシュ?」

[他に思い当たる節もないのだが、確かめるように問いかけた。
 呪いと対成す祝いを与えられた黒馬は、彼女にもよく懐いてくれていたから。
 それにしても馬に頼まれてってどういうことなの、とか、そもそもあなたはどこからきたの、とか。
 本来聞くべき事をすぐに聞こうという気になれなかったのは、すりすりごろごろする仕種があまりにもかわいかったから。*]

(140) 2014/04/12(Sat) 21:06:51 (tasuku)

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