[ "おじさん"に、ヴィクトリアに、
彼女…カレルを守って欲しいと伝えたのは
確かにロー・シェンの意志だったけれど、
彼>>92に自分のことを守ってほしいと告げたのは
"何から"守ってほしいと言いたかったのか――。 ]
[ 然りとて、"おじさん"と同じように、
自分の態度に誰かが何かを感じる"かも"しれないことに
矢張り、"今の"考古学者の意識は酷く無頓着だった。 ]
……ねえ、もし仮にソマリが"人狼"だったとして、
"人狼"は、彼だけなのかなあ。
[ カレルの話>>136を聞きながら、
彼女が通信機の確認をするようならその合間にでも。
酷く軽い口調で、事の核心をつくような、
セルウィンを殺した"人狼"以外にも、
残った人間の中にもう一人くらい紛れているのでは?
とでも言いたげな疑問を白々しい声で口に出した。 ]