― 会談 ―
[ マルール王国軍とティルカン連邦軍。二つの国の騎士でもある二人の会談を、すぐ傍で見守るのは、栄誉であると同時に避け得ない緊張を孕む役目でもあった。 ]
(どちらも、英雄と呼ぶに相応しい方々ですね......)
[ 互いの信じる正道に基づき、決して臆することも、相手を侮る事もなく、正々堂々と主張をぶつけ合う二人の姿に、内心で感服の吐息を漏らす。 ]
......
[ タイガが、王妃を修道院へという話を持ち出した時だけ>>133ナイジェルは僅かに視線を伏せたが、瞳に驚きや非難の色は無く、ただ黙って、会談の帰着点を待っていた。** ]