[その後、続けられた言葉>>134で
冷笑すら顔から失せたことだろう。
友人であるカークにすら話していない事情に
興味などという
そうかい、ならその質問にゃ答えられねえよ。
興味本位で聞かれて、自分のことをぺらぺら話すほど
自分語りは好きじゃないんでな。
[無表情の怒りが相手へ伝わったかは知れない。
だが、出奔した家に関することを聞かれるということは
ダーフィトにとっては甚だしく不愉快なことにほかならなかった。]
[ダーフィトは眼前で自らを見つめる>>135
"ハダリー"という男のことをまるで知らないし、
提督とどんな関係であったかを聞くつもりもない。
既に捨ててきた場所のことだ。
彼が古い記憶の蓋をこじ開けようとするならば、
マリエッタの件を盾にしてでも黙らせるつもりはあった。
…彼を疑う者も増えつつある今、