― 宿屋二階・ヨアヒムの部屋 ―”トントントン。”[いつもより間隔は短かったが、ノックを三度すると返事も待たずにドアを開けた。自分の来訪は既に宣言してあったのだから。]ヨアヒムっ![名前を呼んだ途端、鉄錆の臭いを嗅ぎつけて、続きの言葉は途切れた。]なっ?![夕闇が迫る部屋の内部を見渡して、首筋を包丁で抉られ>>135、倒れたヨアヒム>>136を発見した。]