── 後悔の話 ──
[デズモンド・チェンバレン中佐。
部下からの信頼も厚く、腕も立つ。
年老いても長年培われたその経験と威厳たるや。
なくてはならない、頼りになる存在であった。]
[だが、同時に彼は、とても優しかった。
味方にも、敵の兵にも。
戦があれば猛威を振るうが、一度終戦の報せが入れば
戦う必要は無いとして敵に肩を貸すような人物であった。]
[男がまだ南の地区で燻っていた頃。
中央地区に所属する彼が小隊長として作戦を展開していた時に、彼の口からこんな言葉を聞いた。
「戦争などなくなり、和平をもって国を治める方が今よりもずっと良い。それこそが真の平和である。」
と。]