[瓦礫のつぶてが止み、続けての攻撃もないとみて身体を起こす。] なんだったんだ?流れ弾かな。 俺は平気だけど姉ちゃんは怪我…[していないか、と尋ねかけたところで、はたはたと赤色が床に散った。見れば、自分の左腕が切れて、血が滴っている。おそらく、飛んできた木片が当たったのだろう。] い、つつ…っ まずいな、これ…。[気づいたと同時に痛みが主張してくる。咄嗟に傷口を押さえた手の下から、なおも血が零れた。**]