― 回想:海辺の街にて ―[いつも一緒に街などを駆け回っていたレトが、“しゅぎょー”とやらで街を出るという。>>80]わかったっ! りっぱなきりゅーしになってかえってくるんだよ!その時にはぼくは……、りっぱな……、なにかになってるからっ![兄二人にくっついて商人になる勉強はしているものの、立派な商人になれる気はしておらず。それでも何か言い返さないとかっこうがつかないと思った結果こうなった。当時、10歳。背丈は同じくらいのはずなのに、レトがとっても大きく見えていた]