敵の大将は、中年の男。人間です。 恐怖と秩序で魔物の軍を支配していました。見たところ、知性のある魔物も、人間の駒も何人かそろえている様子でしたが… 剣の腕前は凄まじく、初見で勝てる気はしなかった。[その言葉に、ざわめきが走る。 流れの吟遊詩人とは名乗ってはいるが、事実騎士団の中でも、ソマリアードが凄腕の剣の使い手というのは熟知しているが、ソマリアランの剣の腕前がどの程度のものか、正確に量れているものはこの場には父のローゼンハイム以外にいないのだ]