[ノックの音と名乗りを聞いてヴィンセントは立ち上がり、書庫にユーリエを招じ入れて、彼女のために閲覧用の椅子をひく。] こちらに。 来ていただけたことに感謝する。[ユーリエが単身であることに意外そうな顔をするも、後続者のいない扉を閉めただけで、別段の警戒は示さない。彼女の膨らみの目立たない胸と、そこに丸まるコウモリについても不問に付した。] よければ、ハーブティをいかが。