『要するに――彼女、恩恵を使うために寿命を減らす必要がある……もしくは、 既に減っているということよ。』 ……駄目です! 寿命を減らすなんて、それこそ莉紗は望まない!![既に遅いのかもしれない。冗談なのかもしれない。それでも、彼女の恩恵が自分のものと等しく――いや、もしかしたらそれ以上に危ういものなのではと考え始めて。彼女の手を取ろうと腕を伸ばすが、触れられるだろうか。]