臆するだと? お前を目の前にしてそんな想いなど───あるものか![ようやく会えて嬉しい。戦わなければいけないことが悲しい。そんな想いはあっても、彼女を恐れることなど何一つ無く。口端を持ち上げたまま張り上げた直後、危機本能により愛馬が前足を持ち上げ拳を振るうアリーセを威嚇した。暴れるような愛馬の手綱を引き、アリーセをその蹄で踏みつけようとしたが、愛馬の蹄はアリーセからそれ、落ちると同時崩れるように胴を地面へと横たえた]