[ あるいは、事情を深くは知らずとも、
違和感を覚えることもあったかもしれない。
ロー・シェンの言い回しはまるで、
かのル・ウルタール出身の知人が
今現在も船に居るかのような言い回しだった。 ]
[ その話の顛末はどうなったやら、
オズワルドの話に移ったならば
彼女が何を考えているのだろうかと
"おじさん"を信じられるのかどうかと問いかける。
返事は明らかな動揺混じりの言葉で。>>116
途切れ途切れの言葉を遮らずに、
時折、頭の中で言葉を加えて解釈すれば。
…様々な考えが頭を過ぎっているのだろう
学者は彼女――ヴィクトリアに向けて、言葉を続けた。 ]
教えてあげようか、ヴィクトリア。
人狼はね…、この船の中に間違いなくいるよ
すでに犠牲者は、出ているんだからね
[ にっこりと、笑って。
本当に居るんだよ。でもね、と加える。 ]
おじさんが"そう"だという保証はどこにもない。
…自分が信じるものを決めるのは、君だよ。