『凌!ここを離れるよ!
属性が変わった。この水の量だと1Fが沈んでしまう!』
じゃあ、もう私の苦手な属性じゃないんだよね!?
好都合だよ、これなら――――
[そうはいったものの、既に水は脚を浸しどうんどんと部屋の中を水で満たしていく>>#3
……このままでは、間違いなく沈んでしまう。
8年前と同じように、水の中へと沈んでしまう。]
……ぅ……や、だ……
[蘇るのは、逃げられない暗闇と冷たさ。
もう嫌だ。沈むのは。これ以上失ってたまるか。
お父さんを元に戻してあげるんだ。
お父さんに、お母さんはもういないってことをわからせてあげたいんだ。
その過程を経てお父さんに幸せになって欲しいんだ。]