……けど、もし[口にすべきではないと思いながら、それを口にする] 現れたら、どうします? 誰かを人狼と吊し上げて殺しますか。――魔女狩りのように。異端審問にかけて。[それはまるで、別のなにかに向けられた、怒りと虚無の混じり合った感情を押し殺しているように見えたかもしれない。ふう、と息を吐き、すみません、と口中で謝る。不安を振り切るようにして教会に入るジムゾンの背を目で追いながら、腹の中で小さく呟いた]