[話の合間に、若者が名乗る。名前の後の肩書は、最高学府所属という意味に聞こえた。己の世界では、数えるほどもない高等教育の場だ。] ほう。優秀なんだな。 ディークか。なるほど。 カナンだ。 君と出会えた幸運を神に感謝しよう。[優秀な上に、一人で旅ができるほど裕福らしい。己の常識に従って、彼への眼差しは感嘆の色を帯びた。**]