――あのねぇスノウ。僕らの頭の中に入ってる、この体感ホログラム用のナノマシンだけどさ…催眠状態に出来るってんなら、その度合も調整出来るのかい?例えば、夢も現も判らなくなる位深い深い睡りとか…永遠に目覚めることの無い安らかな眠りとか…あるいは、ちょっと物騒だけどナノマシンをオーバーヒートさせて、対象者の脳髄を中から焼き切ってしまうことは出来るかい?[にこやかに、さも世間話でもするような口ぶりとは裏腹に、紡がれた言葉は壮絶なもので。それはつまり――]