[同じ名に、彼女が動揺を示せば、ふと笑みを零す。] ……俺にとっても、大事な名だから――…、[わかる気がする、とは暗に続ける。犬と同じ名と言われると複雑な気分ではあるが、大好きな名、と言われるとつい気恥ずかしさがこみ上げてくる。] ………………うん。 俺も、リアと――…そう、呼んでいい、かな……?[彼女の申し出には一つ頷き。そして、自らも僅か緊張した声音で問う。その名を口にするだけで、心が熱くなる。琥珀色の瞳は、今もなお、空色から離すことが出来ず。]