では……行くぞ。[片手を空に向けて伸ばし、振り下ろす。鬨の声を上げながら槍を携えた騎兵を先頭に一隊が駆け出す。雲の切れ間から差し込む光が、黒鉄の科器>>129の姿を浮かび上がらせていた。その姿に覚える恐怖心を振り払うように。気合の声と軍馬の嘶きが、河を渡り、響いた*]