[ふ、と息を緩め。 右の手でポケットを弄れば、指先が瓶に触れた。 からり、からり。 あの時の、引き金の音の様に。 命を奪うにしてはやはり軽い音立てるそれを、しっかりと握り締める。][足元のニクスが小さく唸った。]