― 筋肉の魔女と話を終えて ―
あ……
[声をかけられ>>133振り返ると、いつぞや見た、変身していなかった青年の姿。
いつかは、空飛ぶ魔女と結び付けられなかった。
だ、だってアヴェのことで手一杯でその時初めて見た魔女の特徴とかあまり覚えられなかったんだもん!
――という言い訳は置いといて、今はさすがに思い当たる。]
……はい、お話できました。
フィオンさん……えっと、今は古和泉さん……の方がいいのかな?
[シゲオへ紹介していた名前を一方的に聞いていただけだったけれど、変身していないということは、そう呼んだ方がいいのかと、控えめに尋ねてみつつ。]
わたしは……ちんちくりんでも別にいいですけど、そういえばまだ、名前言ってなかったんですよね。
……詩奈です。
今は鷹取って苗字ですけど、旧姓の方が好きなので……箕土路詩奈で、ドロシーって名乗ってました。
[もう、
自身も名乗る。ただの詩奈だと。]