[周囲の戦闘の音は、次第に無秩序なものになっていた。正式に訓練を受けたわけでもない民兵らは、変化する戦局に対応できず、無目的で刹那的な戦いを繰り返すだけとなっている。新たな敵がそこに加われば、もはやまとまりを維持することも難しくなっていた。彼らを率いるべき盟主は、今は言葉をもって対手に向き合っている。先頭に立って導く者がなければ、彼らは羊の群れにすぎないのだ。]*