……チィッ……![ テオドールの右腕が肘下で断ち切られた。 ……しかし、迸るはずの鮮血はない。 ただぬるりと、黒みを帯びた血が滴るだけ。 ][ それでもなお、テオドールの戦意は途絶えなかった。 痛みもないから、ただ、バランスがとりにくくなったと思っただけだった。 ヤコブの足を狙い、左腕で攻撃を繰り出して。 ]