……カサンドラ、どうしてそんなに淡々としているんだ?
平然としていられるんだ?
マーティンさんが居なくなって悲しくないのか?
仲が良いんじゃなかったのか?
本当に、カレルがやったのか……?
[表情が霞み、瞳には憂いが帯びる。
“ソマリ”の自然な感情か、それとも雌伏を続ける智慧のガルーなのか。
間も無く、思い立ったように席を立ち]
もっと話をしたかったけれど、カレルの元へ話を聞きに行こうと思う。
お茶美味しかったよ、有難う。
……また、ゆっくり話をしようか。
[セルウィンの死は知っていたのに、マーティンの死は知らなかった。
この不自然さ、彼女が気付かないはずはないだろう。
瞳に一瞬宿った緋色の光。
果たして染みは、どれ程広がったのだろうか。**]