[マリーや殿下、シロウ様に頼れば、よいのかもしれない。あるいはユウレンの誰か。でもそれは猛烈に嫌だった。指揮もできないし船も動かせない自分。戦いは役にたつがそれは皆もできること。治療という点では役にたったが、それだけだ。誰かに頼る以上。自分も頼りになるところをみせないといけない。意地をみせてこそ、この航路開拓の仲間になれるのだ。と奮起して。迫る風の鞭を見て、足に力をこめて、左にもつ鉄扇をたたみ腕に沿うようにもって受ける]