そして、我輩一人では創り得なかったもの。
我輩が想像すらも出来なかった、力の行く先――……
[既に"腕"は攻撃をやめていたか、力を散らし尽くされていたか。
魔力の残滓がもしあるならば、それもまた魔王の身へ回収されていく]
我輩が求めるものは、力の果てである。
[ガツ、と床を踏み鳴らす音がした。
持てる魔力全てを身に纏い、魔王が玉座を立つ音であった]
我が身一つでは為し得なかった――
国の主としての力の果てよ!
[目に見える攻撃動作は何もない。
しかし既に臨戦態勢にあることは、対峙した者へは伝わるか*]