[意図的に『みない』ようにとフィルターをかけていたのは、余計なものを垣間見たりしくなかったから。余計なものを感知してしまったら、多分、盛大に距離を開けないと自分が持たないから。そんな在り方が、同じ力を持つ者に案じられていたりした──というのはさておいて]……だって。まさか、そんなんいわれるなんて、思ってなかったし……。[遠慮のない返答に、ぽそぽそと返す。それはそれで、いつもと同じで。同じなのが──変わらない事が、物凄く、安心できて少しだけ気が緩んだ]