『頑強なる大地の力宿す子らよ』[その声が聞こえた時、アイリは既に目覚めていただろうか]『その力の高まり、確かに見届けた』『揺るぎなき汝らの意志に、『大地の勇者』の号と、『世界』の未来いしずえを託す』[巌を思わせる力強く厳粛な声が響いた後、黄色い光が二人の身を包む] ほら、認めてもらえたぜ。 ――もう、帰れなんて言わないよな?[右手の戦鎚を欠片に戻しながら、アイリへ声を掛ける。 ここに来るのに通ったのと同じ、黄色の渦が現れたなら。 アイリの体を肩に担いで、そちらへ向かう心算だ**]