[乳兄弟の頬を流れ落ちる滴に胸を打たれて押し黙る。>>19どれほどの労苦を彼は耐え忍んできたのだろう。守られた森の中で安逸と暮らしてきた自分を恥じ、それでもなお、彼が生きていてくれたことと再び巡り会えたことに、押さえがたい喜びを覚える。討ち果たしてほしいと願うほどに、彼は疲弊してしまったのだろう。それを責めることなどできない。] ヴィニー…。[抱きしめてやりたいが、それもできなかった。無理を通せば、また傷つけてしまいそうで。]