……おかしいの。触れられるのに。[ 浮上した意識、真っ先に視界に入った彼に 口元が笑いかけた。 何でもないような口調は朗々としている。 心配をかけてはならぬ、と。 迷い子にしては傲慢な思考をもった。 二人の姿に一つの影。 それは彼が天使を攫った時と重なる光景。 だが、今此処にあるのは全くの別物だ>>134 ]