―― 第二エリア ――
[アナウンスを終えて、第二エリアを見回す。
常人よりはいくらか視力の良い目、何処かで逃げ遅れた客からの合図はないかと全身の神経を張り巡らせて。
ふと、どこからか、人の悲鳴が聞こえた気がした。]>>128
――…ッ!
[続けて、東側のコンビニエンス・ストアの窓ガラスが、ぱりんと音を立てる。
それは、放たれた弾丸がドロイドを掠めて窓に当たったもの。>>130
それを視認すると同時に、駆けだしている。
もしその場にジークムントがいたならば、行動の判断は彼に任せるが、
一緒に来るならば、無理はしないようにとだけ駆けながら言い置いただろう。]