[ふる、と軽く首を振って前を見る。フレデリカがどこにいるかは、何となくだが感じられる。だから、そちらへ向けて風を手繰って] ……って![向かう先に見えたのは、天から降る粘性の雨。>>135主に足止め目的と思われるそれは、何事かあったと悟るには十分すぎるもので] ……フレイ![声と、『声』と、両方で名を呼んで速度を上げる。それを追うように、銀の鈴の束が音を立てた。*]