― 玄関 ―[フランツから返ってきたのは、全く彼らしく野暮で面白みの無くて真っ当で正しいお返事でした。>>84どうせ彼のことだから、たとえみんなを従わせる権限を持ってたとしても、周囲の年長者の顔色をうかがって、取りやめにする度胸なんかないんだわ。]いくじなし![去り際の視界に入ったフランツの姿は、すこし泣きそうなものに見えました。――だから何だって言うの!]