[そうシテ、再び她を抱き上げ。"約束"ハ"約束"ダ、トほんノ僅カナ時間で痛みへノ覚悟を決めれば、ちゃぷりト足ダけを湯船ノ中へト沈めテいク。
途端ニ走ル痛みニ、思わず眉を顰め。正直ナ所、こノまま暫クじっトシテ痛みをやり過ごシタクハあっタガ――其れダト、女神ガ風邪を引いテシまうカら。]
ちゃんト、肩まで浸カルんダ。
百まで数えれば、身体を洗っテやルカら。
[言いナガら、抱いタ小さナ身体をゆっクりト湯船ノ中へト沈め。岩で出来タ浴槽ノ中へト座らせタノナら、自分ハ足ハ湯船ノ中へト浸けタまま、縁ノ所へト腰掛けル。
座っタ脚ノ間ニ、她を座らせルようニシテ。時折手で湯を掬い肩へト掛けテやりナガら、さテこノ花湯ハ女神ノお気ニハ召シタノダロうカ、ト首を傾げテ様子を伺っタ。]