[思い掛けない口付け>>133にたじろいだ。口内に生暖かい液体が流れ込んで、一瞬息が詰まる。これは何、と不安が過ぎるが不思議と拒絶する気持ちには成らず。]
(こんなにも大切そうに…)
[口から零れまいと丁寧に液体を運ぶカサンドラの唇の仕草に、愛しい以外の感情は沸かず、注がれる全てを受け入れた。]
…ん…、こほっ…
[喉の奥を流れていくカクテルが、体内で芳醇な薫りを放っていくのを感じ。己もまた、人ならざるものであることを思い出させた。]
…甘ぁい…
[うっとりとその味わいに酔いしれて、潤んだ眸でカサンドラを見つめる。]