[砂浜の休憩所に通され、一礼。距離は適度なところでとめられ、やや警戒されていたかもしれない]カナン殿、ありがとう。実はこの間、全て話すといっていたが、話忘れていたことがあった。[そう切り出してから、続きを促されるのを待って]恥ずかしい話なのだが、私の本名について、話していなかった。[この2年間、大陸の人間相手にはもろもろの事情によりアイリで通していたので、すっかりそのままでいてしまっていた]