[>>133彼は腰の後ろで組んでいた左手を解き、前へと踏み出す。退いた分だけ前に出て、次なる一手を繰り出さんと。青年の方は左から右へ、大振りの一撃を振るったばかり。勢いのまま、右に流れる手。踏み込んだ姿勢。この状態でどう対応するが最善かを考える。重心を半歩引いた左足側に乗せ、胸を逸らして強引に体重を移動させる。バランスを取ろうと踏み込んだ右足は後ろへ。剣を身体の中心に引き寄せて自らの前に翳し、重い攻撃を受け止める心算。*]