― 平原 ―[凍り付いたように見えるその心の内に過るものは知る由なく。思わず口を突いた問いに返されかけた言葉は、途中から違う問いへとすり替わった] ……あ? ここに入ってすぐに、天から落ちてきた。[なんで、という問い。>>132それに返す言葉は、端的なもの。何かを隠そうとする仕種は逆に目を引き、瞳は刹那、自身の見知った赤い色を捉える]