― 王城内 ―[二年前の出来事を垣間見られていた事を、青年は知らない。故に、向けられる驚きの表情>>131の意味する所は知れず] アンタが、『御客人』か。 ……せっかく来たんだし、もーちょっとゆっくりしてったらどーだい?[薄く笑みつつ問いかける。左の手は遊んでいるようで、いつでも銀の刃を抜ける位置に。単身、使者として訪れた相手を甘く見る心算はなく。ゆるり、やや細めた瞳は男との距離を冷静に測っていた]