>>119ルクエさん
[私の幸いも祈り返して下さるなんて、心優しい方だなぁ。
いつぶりかしら。
最後に、私の幸いを願って貰ったのは…人は…。
微笑み祈ることしか出来なかった
ひとひらの雪花の結晶のように、儚いもの。
私の掌であたため懐こうとしたから、溶け零れてしまったのでしょうか]
…あ、ありがとうございます。
生きていた時も、天使見習いになってからも、
皆の幸いを願うのが常だったから、
自分に言って貰うのは、何だか新鮮なような懐かしいような。
ちょっとくすぐったいですけど、嬉しいです。
[不思議ですね。サルミアッキ・ショックとは露知らず
ルクエさんの何処かもの想うような瞳は、
私の生まれ故郷の、風の色に似ています。
離れた大熊を恋う、さびしがりやの北極熊の幼子の涙星を
微笑ませようと舞い踊る虹色の光のカーテン、白夜の夜明け。
凍れる海藍を映す空を渡る、凪風の色に]