人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


吟遊詩人 ソマリ

 ― 騎士団本部・円卓 ―

[久方ぶりにローゼンハイムが姿を見せたことに、騎士たちは歓声を以て迎えた。
 矢継ぎ早に届く戦況報告、煮え切らない判断、終わらない会議。

 全てを見越したようなタイミングでの、ローゼンハイムの登場だったからだ。
 だが、ローゼンハイムの姿を近くで見たものは、逆に覚悟した。
 
 目は嘗ての輝きを宿してはいるものの。背筋を伸ばして立ってはいるものの。杖をついて歩く様、ただ動くだけでどれだけの負担が彼にかかっているのかありありと見えた。
 それでも、混沌としていた騎士団の秩序は回復したのであった]

(137) 2014/03/27(Thu) 22:28:18

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