[小鳥の囀り歌う声は、今は耳には入らない。けれどもわずかに、ごくわずかに意識がそちらへと逸れた。短く紡がれる防御の呪。大天使が構築した陣さえ砕くそれに、いかほどの効果があるだろう。それでも、能う限りの力注いで術を展開した直後、魔導砲の光は、未知なる想いの力乗せた結晶の輝きは、護りの陣を貫いて、鮮やかな軌跡残し、先へと突き抜けていった*]