人狼物語−薔薇の下国

420 グロリアス・マギカ・グラマーティオ-スブ・ロサIII


富豪の娘 ドロシー


 ……試練に参加して、思ったんです。

 わたしのお母さん、わたしが物心ついてから鷹取と結婚するまで、ずっと一人でわたしを育ててきた。
 誰かに頼ってるところなんて見た事なかった。

 お母さんもきっと、昔なにかあって、わたしみたいに助けてって言うことをを諦めて……
 お金に縋るしかなくなっちゃったのかも、って……。

 だからわたしも……縋った手を払われて、一度は諦めたけど……

[掻い摘んで話すのは、母のこと。
 思い当たるものは、自分と同じ“身近な人間からの拒絶”。
 母の昔を知らない少女には、それがいつ、誰によってのものかまでには思い至らないけれど。

 もう一度だけ母に手を伸ばしてみる、と、そう告げた。]

(136) 2016/04/14(Thu) 08:25:53 (Hollyhock)

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