……私は、潰れたりしないよ。だから、心配はしないでほしい。[聴こえるかは分からないけれど、宙に向けて声を紡ぐ。あの時の記憶は、私に後悔を刻んではいるけれど。忘れたくない、忘れてしまっても何かを残せたらと願う想いの方が強いから。私にしか出来ない方法で、彼の花精の存在を少しでも、この街に]………よし、出来た。[そんな思いで、淡い菫色のクッションの上、新たにまた真白の花を一輪咲かせた**]