―アレクシスがバルタザールの元へ行く前―
[>>102身体中、傷だらけのまま微笑む姿は昔見たとおりの彼であった。状況的に敵であることは確実なのに、躊躇無く近づいてしまった理由は。
彼が己にとって信頼できる"薬屋さん"のまま、だったからだろうか。]
…お使いじゃないです、でも……
[子供のお使いなんかではなく、これは魔を制圧するための侵攻のはずだった。それでも彼の言う通り、敵である城主の灰を彼に手渡そうとしている。]
床を探してるみたいだったから、もしかしたら――これかなって…。
[>>107血濡れの手が伸びてきても避けることもなく、灰を差し出した理由を告げる。
何か方法を知っているのかも知れないと言う期待もあった。でももっと大きな理由は、何か大事なものを探しているように見えたから。]