おお、これだ。 あったあった。[やがて、ガラクタの中から引っ張り出したのは、肘から指先ほどの長さの、黒樫のシンプルな杖だった。先端には、共和国の紋章が入った金の装飾が嵌められ、下端には陸海空軍の紋章からなる装飾がある。杖の中ほどにはクレメンスの名が刻まれていた。] そのうち質草にしようと取っておいたもんだが、 この戦いが終わるまで預かっておいてくれんかね。[元帥杖だった。]