― 第二王子自室 ―───白狼騎士団が攻めてきた!? 数は![使いの者は、息を切らせながらも確りとした報告をする。流石、シュナウザーの下で務めるだけの者であるのだろう。語るとこころによれば軍勢は凡そ千弱、正門前に押し掛けたのを局長自ら局員らを連れ止めに向かっているという。咄嗟に扉の外を守る近衛兵へと視線を向ければ、軍人らしくびしりとした眼差しが返って来た。]