― デメララ・収容施設 ―
……うん。
[僅かな沈黙と、遠くへ向けられた眼差し。
それが何を意味するか知る者はいないだろうが、戻された視線には力が籠もり、心なし背筋が伸びたのは伝わっただろうか]
確かに――今は居場所はありません。
けれど、だからこそ、私たちは取り戻すための戦いを始めています。
何もしないでいたら……闇の中で閉じ籠って、目を閉じているだけでは。
ずっと、何も変わらないままではないですか?
[収容施設の環境は、決していいものとは言えない。
それでも、外に出ることを拒むのは――希望を抱いても、それが裏切られる、その過程こそ恐ろしいのではないか。
そのように自分なりの解釈を持ちつつ、言葉を繋げる]