……とはいえ、あんまり消耗もできねぇんだよな。
[火山弾をひとつ、強引に砕いた後、独り言ちる。
先に叔母からもたらされた情報。
次に――最終ステージに文字通りの、事の元凶がいる、という話。
ゲーム内から現実のプレイヤーへの干渉は全て止める、と宣言されている。
だから、いつぞの自分のような事には――ゲーム内でのダメージがマシンを通じて苦痛としてフィードバックされて動けなくなる、なんて事にはならないはずではあるが。
突破を考えると、消耗は抑えなければならない。
となれば、速攻戦、と行きたい所ではあるのだが]
……どうしたもんかね、これ。
[低空とはいえ飛行する事もある火竜相手となると、これまたやり難い。
騎乗ができないわけではないが、自分から飛び込んでいくスタイルとの相性の悪さは推して知るべし]
基本は、さっきと同じになる、か。
[ターゲットを取りつつ、牽制中心で動くか、と思案しながら、とりあえず火山弾を避けた。**]