よーやく本音が言えるようになったみたいだな。
[背負わねばならん>>126、その一言に満足げに頷いた。勿論抑えてきたものを出したジムゾンにも気付いている。
けれども、”お前俺には無理するなと言っといて、自分は我慢するのか?”と続けようとした言葉は、兄を喪った娘という言い回しで途切れた。]
……。
[しばし黙ったままジムゾンの意見を聞く。
かつて豊穣の村が滅びた原因、その一端について彼の祖父が口にしたという重い事実>>128に打ちのめされて、何も言えなかったのだ。
そこで仲裁>>121が入り、男は大きく息をついた。そのままテーブルに両手をつき、素直に頭を下げる。]
アルビンすまん、つい声を荒げてしまった。
ジムゾンも悪かった。正直言いすぎた。お前は皆がどう思うかまで計算して、説得のために慎重に話を進めようとしてくれてたのに。*